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マントラとは

10月 3rd, 2011 Posted in マントラ

音は、振動 もしくは波長からなるエネルギーの形態です。
ヒーリング効果のある波長もあれば、ガラスを粉砕するパワーをもつ波長もあります。
マントラは、瞑想中に繰り返し唱えることによって人をより高次の意識状態に導くサンスクリット語の音節、語、フレーズです。
これは宇宙の始まりから存在していた音もしくはエネルギーであり、新たにつくりだすことも消滅させることもできません。
真のマントラは必ず次の6つの特質を備えています。
もともとひとりの賢者が真我実現に至った際に会得し、みずから伝えたものであること。
ある特定の韻律を含み、それを司る神があること。
その本質に「ビジャ」すなわち種をもつ ことにより、特殊な力を備えていること。神聖な宇宙エネルギーエネルギー、すなわちシャクティを備えていること。
そして最後に、不断の反復によって解かれるべき鍵をもち、その鍵が解かれた時、純粋意識が顕現するというものであること。
ジャバやマントラをくりかえすのは、単にそれが精神集中に好都合だからではなく、その音にこもるエネルギーを引き出すためでもあります。

そのエネルギーは文字どおり姿をあらわし、特定の思考パターンを心の中に生みます。そのため、正確に発音することが非常に大切なのです。

真摯に練習を積めばマントラのくりかえしは、音の波と思考の波が溶けあってひとつになり、意味を意識しなくなる純枠な思考状態に至ります このようにしてマントラは、私たちを真の瞑想へ、一なる状態へ、二重性の消減する境地へと導くのです

マントラにはおもに3タイフあります サグナ・マントラは、特定の神や絶対者のさまさまなあらわれを祈念します ニルグナ・マントラは抽象的で、瞑想者が絶対者と自分をひとつであると見なしてそれを言明するものです そして、「ビジャ」すなわち種のマントラはオームのさまさまなあらわれで、50の原始音に直接由来するものです。マントラは、グル(導師)自らがフラーナ・エネルギーを込めてじかに伝授してくれるのが一番です しかしそれが無理なら、実際に唱えてみて心地好く感じるものをひとつ選びます ビジャ・マントラは初心者が行うには強力すぎるため、ここでは扱いません

 

ジャパのいろいろなかたち

マントラは声に出して唱えてもよいし、囁いても心の中で唱えてもかまいません
一番効果があるのは、心の中で行うジャパです
マントラは、「声」に出せる音ではなく、物理的な音を超えた波長だからです。
しかし、最初のうち、心を集中させておくことの方か問題ならは、声に出してマントラを唱えなから慎想することからはじめ、次にそれを囁きに変え、最後に心の中て唱えるだけにします どのやり方でジャパをやるにしても、マントラを呼吸にあわせるとうまく行きます。
さらに、ジャパには集中力を高める3つのテクニックがあります。
まず、「マラ」と呼ばれる数珠を使って、珠を操って数えながらマントラを唱える方法があります(※参照2)。

次に、右手の親指で次々に他の指の問飾の線を指しなから放えていく方法(右上)があります 最後に、マントラを心の中で念じながらそれを紙に書いていくという方法があります(※参照2)

 

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(参照1)
マラ(mala)を使う
1連のマラには普通の珠が108個と、「メール(Meru) 」という大きめの珠が1個ある。これを右手にもって、メールからはじめて親指と中指で珠を順にひとつひとつ繰りながら、自分のマントラを唱える メールまで行ったら、今度は反対向きにマラを繰る メールの珠を通り越すことはない
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(参照2)
「指の横線を数える」
右手の親指を小指の一番上の線にあて、マントラを1回唱えることに、ます小指の真ん中の線へ、次に一番下の線ヘ、今度は薬指の一番上の線へ、というふうに順に親指を進ませる。4本の指に線がそれぞれ3本だから1周で12回。これを9周行うと108回、すなわちマラ1回となる。
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サグナ・マントラ(Saguna Mantra)
ラーム(Ram)
真実と正義と美徳を指向するエネルギー・パターンの男性的なあらわれです この強力なマントラは3つの種音からなっています

スィー夕ー(Sita)
これは、ラームのエネルギー・パターンの女性的なあらわれです これは、プラクリティー、すなわち自然が母として降臨することをあらわします ラームとあわせてスィーターラームと唱えることもできます 2つのマントラがあわさると、理想の結婚もしくは結合に含まれるエネルギーをあらわします

シャイアーム(Shyam)
宇宙の愛と慈しみが男性的なかたちであらわれたマントラで、あらゆる感情を無条件の愛に変えます

ラーダー(Radha)
ラーターはシャイアームの女性的なあらわれで、聖なる母の宇宙的愛を象徴します

オーム・ナーマハ・シヴァイヤー(Om Namah Sivaya)
これは、私たちのネガティブな性質を打ち砕く浄化のエネルギー・パターンで、これを選ぶのはおもに禁欲的な性質の人です シウァの踊りは物質に内在する運動をあらわします シウァが踊りをやめた時、物質という幻は崩壊します

オーム・ナーモー・ナーライアーナイアー(Om Namo Narayanaya)
調和とバランスのエネルギー・パターンの男性的あらわれで、特に困難な状況にある人が特によく使い、人生に調和を取り戻すための力を得られるマントラです.

オーム・アイム・サーラースゥフトヤイ・ナーマーハー(Om Aim Saraswatyai Namah)
創造的なエネルギーと知恵のバターンの女性的なあらわれで、芸術や音楽関係の人がよく選びます。

ニルグナ。マントラ(Nlrguna Mantras)
オーム(Om)
オームは原初のマントラで、すべての音と文字の源であり、したがってあらゆる言語と思考の源でもあります。「オー」はからだの底の方から出される音で、ゆっくりと立ち昇って「ム」と出会い、この「ム」の音は頭全体に共鳴します。
オームを20分間唱えるとからだ中の原子1個1個がくつろきます

ソーハム(Soham)
このマントラを私たちは呼吸の度に無意識にくりかえしています。息を吸いながら「ソー」、吐きながら「ハム」という具合です。これは「私はそれである」という意味をあらわします。つまり、心とからだの限界を超え、絶対者とひとつになった状態です。

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リキタ・ジャパ
リキタ・シャパ、すなわちマントラの筆写を行う場合は、専用のノートを1冊用意する はじめる前に、何回マントラを書くか、あるいはどれだけの時間つづけるか決める。てきるだけ遠く書くためではなく、1回1回注意を払って害くためである 選んだマントラを書くのは、サンスクリット文字でも他の文字に直したものでもどちらでもよい。ただ左から右に書いていくばかりでなく 自分なりに型を決めて筆写するとよい 上に示したのは、シヴァナンダ師自身によるリキタ・ジャパの一例
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サイババが唱えるガヤトリ・マントラ
「(言葉)Om bhur bhuvah svah tat savitur varenyam bhargo devasya dhimahi dhiyo yo nah pracodayat」

ガヤトリは五つの頭を持ったヒンドウー教の女神で、ブラーマ(万物の創造主)の女性形とも言われています。

ガヤトリマントラは「マントラの母」とも呼ばれていて、ヒンドウー教の中で最もパワーがあるマントラです。

このマントラが内在するパワーは浄化の力が究極に近く、唱えるとカルマを浄化し、私達に内在する神聖なる本質=アートマンを目覚めさせる働きがあると言われています。正しい発音で唱えることが大切です。